鉄器副葬品からみた古墳時代中期の一考察
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大和で佐紀盾列古墳群から外れた地域では、5期の径約40mの円墳「三陵墓西塚古墳」の 墳頂中央部の粘土槨は盗掘を受けていたが、棺内から琴柱形石製品8・臼玉・管玉・ 竪櫛と共に鉄剣6・鉄刀9・鉄鉾1・鉄鏃が出土。その後の発掘で第2主体部が検出され、 棺内から剣1・鉄鏃8・滑石製臼玉108・竪櫛88が出土し、棺の上では漆塗り盾の痕跡が 検出され、さらに棺外から剣1・刀子2・鑿1・鎌1等の鉄製品が出土している。 6期の全長約90mの前方後円墳「三陵墓東塚古墳」の後円部墳頂下約2,42mの粘土槨中に 朱彩の木棺が一部残存していたらしい。盗掘を受けていたが副葬品として鏡2・硬玉製勾玉 40以上・瑪瑙製勾玉2・滑石製小勾玉と臼玉多数・碧玉製幣形品(琴柱形石製品?)12・ 石製品多数・刀剣類3束(1束約30本)・鉄鉾・鉄鏃多数・工具類と思われる鉄製品が 多数出土したと言う。 5期の全長238mの大型前方後円墳「室大墓(宮山)古墳」後円部中央の竪穴式石室内の 組合式長持形石棺から三角縁神獣鏡片・碧玉製勾玉2・硬玉製勾玉3・翡翠製棗玉1・滑石 製管玉623・琴柱形石製品2・滑石製模造品(刀子形15・斧形1・杵形1・変形刀子形1)・ 同棒状石製品2・同筒型石製品1・異形石製品1・板状石製品1・鉄剣7・鉄刀1・鉄小刀3・ 三角板革綴短甲片1領分・銅器片1・土師器片若干が出土。後円部には本主体部に平行して さらに1基の同様の施設が存在すると推定されている。前方部からは木片・絵模様神獣鏡2・ 三角縁神獣鏡1・獣首鏡1を含む鏡11面・滑石製勾玉29・管玉7以上・棗玉1・玻璃製 小玉約100・刀子形石製品1などの多数の遺物が出土したと伝えられている。 6期の径15mの円墳「円照寺墓山一号墳」には3基の小石室があり、石室内出土の遺物に は、錣・小札・鉄鏃・骨片・土器類などがあり、石室外からは方格規矩四神鏡2・?製三 角縁神獣鏡1・変形四獣鏡1・三角板鋲留短甲・横矧板鋲留短甲・竪矧細板鋲留衝角付冑・ 同眉庇付冑・横矧板鋲留式衝角付冑・同眉庇付冑・三角板革綴短甲などの鏡や多量の甲冑 類及び武器・馬具などが出土した。 6期の一辺27,4〜30,3mの方墳「五条猫塚古墳」の竪穴式石室内から埴製枕1・珠文鏡1・ ガラス製小玉3・鹿角装刀子2・鉄鉾4・?1・鉄鏃257・四方白地鉄地金銅装竪矧細板鋲 鉄地金銅装頸甲1・同破片2・篠籠手1・不明鉄製品1・鉄斧1が、石室北東部からは金銅 龍文透彫?帯金具7以上・金銅製三葉形文透彫?帯金具3・�ホ具1・鉈尾2・環頭剣1・鹿 角装刀子3・鉄鏃467・金銅金具若干・四方白地鉄地金銅装蒙古鉢形小札鋲留眉庇付冑1・ ?甲2以上・篠籠手1・鉄斧5・鉄手鎌2・鎌1・鑿3以上・大型鏨6以上・小形鏨2・? 4以上・鉗2・鎚頭3・?1・砥石6・箝形鉄製品2が出土した。蒙古鉢形眉庇付冑や鍛冶 工具の出土は注意される。6期の一辺23mの方墳「高山一号墳」の墳丘中央部の墓壙内の 割竹形木棺及び棺上からは、内行花文鏡1・変形方格規矩鏡1・十一乳文鏡1・勾玉2・ 管玉16・小玉1・ガラス玉約120・三角板革綴短甲2・鉄?7・鉄刀3・鉄剣4・鉄刀子4・ 鉄鏃約60・鉄斧3・鉄鎌5・鉄?1・鉄鑿1・胡?1が出土している。 11
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