モンゴル高原遺跡探訪の旅 (2003年6月4日~6月9日) モンゴル国は、中国・ロシア・カザフスタン三国に囲まれた北東アジアの内陸 部に位置し、国土面積は日本の約4倍の156万6500㎢、平均標高が1500mもの 「高原の国」です。また標高が高いのと海洋から遠く離れた内陸部にあり、降水量が少 ない上厳しい大陸性気候で、ステップと呼ばれる草原が果てしなく広がる、全国土の 79%を草原が占める「草原の国」です。こうした気候条件下で、営々と営んできたのが 遊牧畜業でモンゴルでは羊・山羊・馬・牛・駱駝を「五畜」と呼び特別に扱っています。 これらは牧民たちの生活に必要な全てを供給してくれる、無くてはならない家畜です。 モンゴル人が歴史上有名になったのは、彼らが遊牧騎馬民だったからですが、 史上初めて名前が知られる遊牧騎馬民は、紀元前1000年前後の黒海北岸の草 原にいたと言われるキンメリア人(スキタイ人)であると言われています。 モンゴルという名前の部族が初めて歴史文献に登場するのは、7世紀の事です。 モンゴル高原におけるモンゴル帝国時代までの略歴を述べると・・・・ ◉ 新石器時代 紀元前7,000年~ 紀元前3,000年 ◉ 青銅器・初期鉄器時代 紀元前 約3,000年~紀元前3世紀 ◉ 匈奴帝国時代 紀元前3世紀~紀元1世紀 (秦・前漢・新代相当) ◉ 鮮卑・柔然時代 439年~552年 (北魏代相当) ◉ 突厥帝国時代 552年~630年(第一帝国)、唐二代目太宗に滅ぼされる 682年~744年(第二帝国) ◉ ウイグル帝国時代 745年~840年 ◉ (契丹・遼時代) 907年~1、125年、947年に遼と改名 ◉ (金帝国時代 ) 1,115年~ 両時代共モンゴル高原は支配外 ◉ モンゴル帝国時代 1,206年 初代チンギス・ハ-ン モンゴル帝国建国
1,229年 第二代オゴディ・ハ-ン即位、1,234年金征服 ◉ モンゴル帝国分裂 1,275年 第五代フビライ・ハ-ン元朝建国、四国に分裂 1,368年 明朝に破れモンゴル高原に撤退 モンゴル国中部から東部にかけてはハンガイと呼ばれ農耕や家畜の放牧も盛ん に行われ、中西部の3000m級のハンガイ山脈の東は特に肥沃で、モンゴル帝国 初期の都であった、カラコルムもこの地域にあります。 そのカラコルムも含め、各時代のモンゴル高原遺跡探訪の旅をしました。 |