カンボジア・アンコ−ル遺跡探訪の旅
NO.1


カンボジアの首都・プノンペンから北西約
300q、飛行機で1時間、満々と水を湛える

トンレサップ湖の西北端近くの州都シェムリアップ。その北方に位置するアンコ−ル遺跡

群は、わが国の関東地方位の広さに匹敵するアンコ−ル地域にあり、多数の神殿・僧院・

王宮など、約700カ所確認された遺跡を言います。これらの遺跡を残したクメ−ル王国・

アンコ−ル王朝は、初代ジャヤヴァルマン2世により西暦802年に建国され、1431年第36

代ダルマソカ王の時に、シャムのアユタヤ王朝に陥落されるまで約600年間続きました。

通常アンコ−ル遺跡とは、第4代ヤショ−ヴァルマン1世の9世紀末期、プノン・バケン

の小山を中心に約5q四方のヤショ−ダラプラの都(第一アンコ−ル)の建設以来、数王

を除き、各王がこの地の周辺に建設した多数の神殿・僧院・王宮などの遺跡群を言います。

アンコ−ル王朝は12世紀後半〜13世紀初頭ジャヤヴァルマン7世の時最盛期を迎えます。

アンコ−ルとは、サンスクリット語のナガラから出た言葉で「町・都城」を意味します。

五百数十年間その王朝の都であった、世界遺産のアンコ−ル遺跡 探訪の旅をしました。


写   真 コ メ ン ト
1、

プノンペン・ポチェントン国際空港

国内タ−ミナルからシェムリアップへ。
飛行時間約
1時間

2、

 シェムリアップ空港

シンボリックな四面像が迎えてくれる

3、

アンコ−ル・トム/ 城門 南大門への参道

両側には其々
54体の巨人の石像が並ぶ。
神話“乳海攪拌”のモチ−フと同じ。
113mの掘,高さ8m,一辺3qの城壁

4、

アンコ−ル・トム/ 城門 南大門

城門上部の四面像は観世音菩薩で、
顔の長さは約3mある。城門の高さ20m
アンコ−ル・トムとは“大きな都城”の意。

5、

アンコ−ル・トム
/ バイヨン本殿南面全景

最盛期の
13世紀初頭、ジャヤヴァルマン7世
によって建造された、大乗仏教信仰の寺院。

大アンコ−ルとも呼ばれる。バイヨン様式。

小アンコ−ルとはアンコ−ル・ワットを言う
6、

アンコ−ル・トム/ バイヨン南面

アンコ−ル・トムの中心、東西南北の各大門
から1
,5qの所に位置し、岩山を山のように築き
あげた壮大な寺院である。東側が正面にあたる

7、

アンコ−ル・トム/ バイヨン四面仏顔塔

ジャヤヴァルマン7世が最も崇拝した
観世音菩薩の像は全部で196面ある。
中心塔の高さは約45m。バイヨン様式

8、

アンコ−ル・トム
/ 第一回廊南面レリ−フ

水上(大湖)で闘うクメ−ル軍とチャンパ軍

壁面は
3段に分けられ、上部は森の中の象軍
の戦い、中は森林中の白兵戦、下部が水上戦
9、

アンコ−ル・トム/ 第一回廊南面レリ−フ

クメ−ル人の日常生活が浮彫りされている

10、

アンコ−ル・トム/ 象のテラスを上段横から

王宮前の広場に面した長さ
350mのテラス。
東側勝利の門からの突き当たり、王の閲兵用
広場。左側道路はバイヨンや北大門へ継がる

11、

アンコ−ル・トム/ 象のテラス上の壁

がっしりした象の鼻に支えられている。
バイヨン様式。東側に向いている壁

12、

アンコ−ル・トム/ 象のテラス

高さ3,54mの壁面には象や神鳥ガル−タ
の彫刻。奥に王宮跡やピミャナカス等がある。

13、

アンコ−ル・トム/ ライ王のテラス

王宮広場の西にあり、高さ約6m
三島由紀夫の戯曲「ライ王のテラス」
のヒントとなった所。バイヨン様式

14、

アンコ−ル・トム/ ピミャナカス宮殿

王宮の中心にあるピラミッド型の神殿
10世紀末〜11世紀初頭頃の建築。
スーリヤヴァルマン1世の時ヒンドゥ−教
から仏教・クリヤン様式に変える

15、

タ・プロム

ジャヤヴァルマン7世の母親の霊を祭った
霊廟寺院。1186年の建築。バイヨン様式
巨大なスポアンに破壊されるままに保存

16、

タ・プロム

くもの糸のような細い蔦の根が、やがて
太い綱となって岩石を締め付けている

17、

アンコ−ル・ワット/ 西(表)参道

アンコ−ル・ワットとは「寺院のある町」の意
クメ−ル建築で西が正面というのはここだけ。

堀に囲まれている。西塔門まで
190mある。
堀は南北1300m、東西1500m、幅190m

18、

アンコ−ル・ワット/ 西(表)参道突端

テラスの上り口の両側には、ライオン
の石像と高さ約1mの欄干がある。
その手すりは、ナ−ガと呼ばれる大蛇

19、

アンコ−ル・ワット/ 西塔門前

コブラを様式化したナ−ガ(大蛇)
ヒンドゥ−教の竜神ナ−ガは普通7つの
頭を持ち、水の霊とされている

20、

アンコ−ル・ワット/ 西塔門レリ−フ
浮彫りのデヴァタ−(女神)たち

実在の宮廷女官たちをモデルにしたと
言われる。柱や壁いたるところにある

21、

アンコ−ル・ワット/ 西塔門

堀を渡りきった所にある砂岩積みの塔門。
本殿の塔と同じデザインの塔が3基ある
が、全て上部が破損している


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